思春期の子どもが話してくれない時に親ができること

更新日 2026-09-01

よくある質問

思春期の子どもは、なぜ話してくれなくなるの?

たいていは、親子関係に問題があるからではありません。少し距離を取ることは、親とは別の自分をつくる作業の一部です。そして、親からは見えない内側の世界は、子どもが最初に自分のものとして手に入れるものでもあります。もうひとつ、親からの質問はたいてい一番悪いタイミングで届きます。玄関先、学校から帰ってきた直後、まだ一日ぶんの重さを抱えたままの時です。あの沈黙は、多くの場合タイミングと自立の問題であって、あなたのせいではありません。子どもに必要なのは、よくできた鍵ではなく、いつでも開いたままの扉です。

その日の出来事を話してもらうには、どうすればいい?

一日について聞くのをやめてみてください。学校どうだった、は七時間ぶんの要約を求める質問で、正直な答えは本当に、普通、なのです。かわりに、横から入ります。車での移動中、料理中、犬の散歩中など、何かをしながらそばにいて、まず自分の一日の小さなかけらを差し出します。今日プリンターに本気でイライラしちゃった、くらいで十分です。先に話すことで、面接が会話に変わります。そのあとは少し黙って、入ってくるかどうかを子どもに決めてもらいます。

何があったのか、問い詰めたほうがいい?

問い詰めると、得るものより失うもののほうが多くなりがちです。十四歳の子どもとその親を対象にした研究では、親が知っていることの多くは子どもが自分から話した内容に由来しており、親の見張りや詮索によるものではありませんでした。さらに、子どもが管理されていると感じることは、適応の悪さと関連していました。これは相関研究なので、因果を証明するものではなく傾向を示すものです。それでも実践的な示唆ははっきりしています。情報を引き出そうとするほど、本当にほしかった、自分から話してくれる状態は遠のきます。

子どもが話してくれた時、どうすればいい?

ほとんど何もしないのが正解です。解決しようとしない、説教しない、その話をきっかけに新しいルールをつくらない。話してくれてありがとう、と伝え、まだ聞いているよと分かる質問をひとつだけして、結論を出さずに終わらせてください。翌日、その話を証拠のように持ち出さないこと。二度目に話してくれるかどうかは、一度目のあとの九十秒でほぼ決まります。

外部の助けを考えたほうがいいのは、どんな時?

あなたが気づいた変化を信じてください。睡眠、食事、友人関係、これまで好きだったことへの興味が大きく変わった時、自分は迷惑な存在だと口にする時、自分を傷つけることについて少しでも触れた時は、どれも真剣に受け止めるに値しますし、専門家に相談する価値があります。落ち着いて率直に尋ねることが、その考えを植えつけてしまうことはありません。成人と青年を対象にした研究をまとめたレビューでは、自殺について尋ねられた人に統計的に有意な自殺念慮の増加が見られたという報告はひとつもありませんでした。子どもを深く愛していても、これをひとりで抱える適任者ではないことはあります。助けを求めるのは親としての失敗ではなく、そばにいることのひとつの形です。